【子供と離れて暮らすあなたへ】子供と会えない8カ月に私がやったこと2 映画を見まくる

「舟を編む」「ラ・ラ・ランド」「日日是好日」「この世界の片隅に」「ちいさいお家」などなど、仕事も休んで映画を見ていました。それでも最初の方は続けて一本を見ることができず、朝30分くらい見て、寝て、昼30分くらい見て、寝て、というのを繰り返していました。

その時は別に意図的に選んだつもりはなかったのですが、気づいたら静かに淡々と日常が進むような映画が多かったように思います。名作と言われる映画や漫画、小説などは、大抵、だれかが亡くなったり自分の力ではどうしようもない事件が起こったりします。何か大きな物のごく一部として自分があり、当然ながら時々は思い通りにいかないことにぶち当たり、そして皆平等に死ぬ。そういったある意味「自然なこと」を描いているものに触れ、それら事実を思い出すという作業は、いくらか精神を救う効果があります。

孤独になると、まわりに人がいないんですから気が付きにくいですが、みんな孤独です。たくさんの人と過ごしていると、やっぱり気づきにくいですが、みんないつか必ず死ぬし、その瞬間は孤独です。ベースとして、孤独。そしてみんな平等に孤独という点で、ひとりではない。名作と言われるコンテンツによって、孤独なままで他人の孤独を垣間見ることができます。そうやって少しずつ、エネルギーを回復させていきました。

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