物語を知らない。 ライフ Twitter Facebook はてブ Pocket LINE コピー 2021.12.13 2021.12.09 タバコの煙で輪っかを作ってくれたこと。 コーヒーをスプーンで飲ませてくれたこと。 ローマ字を教えてくれたこと。 将棋を教えてくれたこと。 バイトで遅くなったら家の前で待っていてくれたこと。 認知症になってからは、20~30代の女性すべてを私の名前で呼んでいたこと。 話せなくなってからは、まっすぐ、小さい子供のような目でこっちを見つめていたこと。 話した記憶はほとんどなくて、思い出すのは風景のような姿ばかり。 思えば私はじーちゃんの物語を知らない。 実家の祖父が亡くなった。(PexelsによるPixabayからの画像)
コメント