【映画】出会いのプレゼントを。『最強のふたり』

実は見終わってから『最高の人生の始め方』という別の映画と勘違いして見たことに気づきました。でも結果的には、その勘違いにありがとう!です。この映画はフランスのパリが舞台で、とある身体障害を持つ大富豪の男性のもとに、前科があり、失業手当の書類のためだけに面接に来たという青年が訪れます。

サインをもらうだけのはずが雇われることになった青年は、これまでの使用人とは違うユーモアや大胆さで、富豪の男性はもちろん、家族や他の使用人ともたちまち打ち解けます。温かい交友関係が築かれていく様が見ていて気持ちがよく、人と人の出会いこそが最強のプレゼントになりうるのだと、改めて感じさせてくれる名作です。

個人的に面白く感じたのは、フランス(だけなのか、他の欧米諸国でもそうなのか不明ですが)では、恋愛方面において、「死ぬまで現役」なんだなという点でした。いくつになっても普通に「パートナーはいるの?」と聞くようですし、結構ご高齢に見える主人公も文通相手がおり、登場人物それぞれの恋愛模様もスパイスのようにかなりいい味を出しています。

日本ではある一定の年齢以上になったら「結婚は?」とか「恋人は?」とか聞きづらい雰囲気を私は感じるのですが、そこらへん文化の違いが強く出るみたいですね。離婚や死別で思いがけずシングルに戻ったとしても、ひとりで塞ぎこまないで「さぁ次だ!」と自然に切り替えられるのだとしたら、すごい素敵な文化に思えます。

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