あちこちで題名を聞くのでずっと見たいと思っていた作品です。
特に主人公が「レミゼのマリウスがタイプ」だという
『運命の恋をかなえるスタンダール』を読んでから
「見たい!」気持ちが急激に高まったのでした。
(その割には時間かかったけど)
まず、アン・ハサウェイが出てきてびっくり。
もっと古い映画かと思っていたのですが、
題材が古典というだけでこの映画は2012年のものでした。
『プラダを着た悪魔』より後で、『マイ・インターン』より前。
全編ミュージカル仕立てなので
とにかく登場人物が歌います。
そのせいか、すごい重い内容だけど軽やかさや楽しさも感じられる。
違う場面で違う歌を歌っている人たちが交互に映し出され、
一つの歌のようになっていく場面は圧巻でした。
主人公のジャン・バルジャンの生涯もそうですが、
別々だと思われたものが同じものである、という意味で
「世界は実際このようにできているのでは?」という気にもなる。
絶望と希望は別の方向を向いているのではなくて
生きて死んでいく間のエネルギーとしては同じなのかもしれない。
レ・ミゼラブルを日本語にしたら「哀れな人々」みたいな訳だと思いますが
ラストシーンで「哀れじゃない人々」の光を強烈に感じて泣きました。
哀れだろうが哀れじゃなかろうが、愛情が人生を動かし、償いや救いを実現させることがある。
「生きるのも悪くないな」と思える圧倒的名作。
(画像: https://movies.yahoo.co.jp/movie/342984/)
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