お前はあまりにもおれと喋ってるせいで、「無意識との向き合い方」みたいなものが染み付いてるけど、一般的にはそうじゃないからな。
同じように他の人にも、その人だけが見ている大事な景色があって、踏み荒らす権利は誰にもないからな。
同じ景色を見てるなら、説明するまでもなく、むしろ説明してしまうと滑稽に映るけど、別の景色を見てる人にはどんなに言葉を尽くしても、あらゆる角度からの細かい分析をまじえても、けっして伝わらないことがある。
このことを他の人が言ってるのを見たのは一つの本で、しかも普通の流通の仕方ではない本やったから、どれくらいの人が同じことを思っているかはやっぱり分からんのやけど、確かにそこには断崖絶壁みたいなもんがあるんや。
そこでおれは「気付かないフリ」をおすすめしてる。自分が断崖絶壁のこっち側だろうが向こう側だろうが、そんなもの見えないって態度ですべての人と接してみてほしい。
大事なのは壁があるとかないとか、自分と同じかどうかとか、「事実」の方ではない。
「判断をしない」っていうお前の態度&スタンス。それが2億倍は大事やで。
野生動物といるときのお前からは、「判断」が抜け落ちていく。うろこみたいに剥がれて後方にすっ飛んでいく。
それが今のところの観察結果。