【書評】原生生物おでん、アメーバ風味『アメーバのはなし: 原生生物・人・感染症』永宗 喜三郎 (編集), 島野 智之 (編集), 矢吹 彬憲 (編集)

書評

この本は様々な原生生物
(とくに寄生性のものが占める割合がたかい)
の辞書または図鑑的な本であって、
アメーバを詳しく紹介した本ではありません。

タイトルに関しては
「アメーバの威を借りた」と
編者の先生が本文中でおっしゃっています。

なぜだか
編者や分担執筆者の先生方の中には
アメーバを専門としている方が
ひとりも入っておられず

「さぁ今からアメーバのはなしが始まるぞ」
と意気込んで読み進めると
数ページで話題が変わり
心理的には
ズコー!っと吉本新喜劇のような
コケ方をしてしまいました。

誤解のないように申し上げると
タイトルにはちゃんと
ー原生生物・人・感染症ー
とあり、
決してタイトル詐欺の書物ではありませんし
それぞれの先生方の専門分野の箇所では
各原生生物が詳細に分かりやすく
紹介されていて
大変勉強になります。

なんだかんだ言って
私はアメーバが好きなのだと
再確認できました。

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