【書評】ただひたすら自分であれ『年収90万円でハッピーライフ』大原 扁理 (著)

書評

この本は節約のバイブル、というわけではなく
自分に合った生活スタイルをとことん追求した結果、
著者の場合は
・週休5日
・年収90万円
の状態に落ち着いたというお話です。
つまり月7~8万円で生活するわけです。

具体的な生活(衣・食・住をどうしているか等)は非常に参考になるところが多いですが、
あくまで各項目について「私もこれならできそう、これは無理」という選別の役に立つという意味でです。

素直に全部マネしたら、発狂する人が続出だと思う。

私の場合は大学生の頃
・トイレ・風呂共用
・1部屋2人~3人
・月の家賃が700円
という大学寮に住んでいましたが、今思い返してもとても幸せでした。

ただそれは寮のスペックに満足していたわけではなくて
仕送りをもらわず自分のバイト代だけで完全に生活できているという
「状態」が幸せだったのです。

結局「ハッピーとは何か」と言ったら
「自分はどういう状態に満足を感じるかを、正確に知っていること」で、
この本はその方法を実体験をベースに丁寧に教えてくれる稀有な書籍です。

今の生活がなんとなくしっくりこない、という方はぜひ手に取ってみてください。
文章は癖がありながらも非常にこなれていて自然で、私は好きでした。
他の著作も読んでみたい。

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