催眠スクリプト風に何でもいいから書いてみて。その1

最近続けて『催眠ガール』『催眠ガール2』を読みました。

そして年末で実家に帰っているので『催眠ガール』を母に貸しました。

以下、催眠スクリプト(意識レベルを下げ、無意識が働くように書かれた文章)風に何でもいいから書いてみて。と、自分の無意識に注文してみた。

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ザルで砂金をすくい取ろうとしていて

でもザルの目が荒くてこぼれ落ちてしまって

キラキラ流れる砂金を見てた。

足は冷たい水の感覚で包まれています。

よく見るとザルの針金は

これまでの経験や知識や出会った人の縁でできていて

あなたの目の前で、複雑で細かい織り目が新たに完成されていくのでした。

そのザルでもう一度砂金をすくおうと思いますが、すくってしまうのがもったいない気もしています。

静かなせせらぎの音を聞きながら、しばらくの間立ち尽くしていました。

なにも取らずとも、今手の中にあるザルこそが、価値のあるものだと思っているのでしょうか。

それとも砂金は誰にも見つからず、そっと川底に沈んだままにしておきたいのでしょうか。

ひざしが暖かく、水の冷たさが和らいでいました。

私はかがんで川底に手を差し入れ、ひとつかみの砂を握っています。

誰かが呼ぶ声がして、砂を握ったままで帰路についた時、ザルの目はますます細かく複雑な模様を紡いでいました。

家に帰ったらきっと、話したいことがたくさんで、でも黙っているのだろうなと、自然と笑顔のまま緑の中を歩いて行くのでした。

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