発達障害(診断はADHD、自己申告ではASDも)
の筆者が実体験を
赤裸々に語りながら、
「定型発達者」が作った社会システムの中、
生きていくための知恵と工夫を伝授してくれる。
それらは単純明快、
発達障害でない人が読んでも
マネしたくてウズウズしてくるものばかり。
例えば「自分を変えるな道具に頼れ!」として
紹介されている便利グッズたち、
中でも「ひらくPCバッグ」など
・大事な物が全部入って
・一目で見渡せ
・一手で取れる
大人のランドセルとも言える鞄が
ぜひとも欲しくなりました。
また「教えてもらったらお礼を言う」や
「雑談は同意で返す」など、無意識にやっていることを
改めて「テクニック」として取り上げられると
新鮮に感じて面白かったです。
発達障害者の多くは、
すごく得意なことと
すごく苦手なことがはっきりしていて
その差がとても激しいのですが(夫もそうです)、
この筆者はきっと、
「生活上の工夫を考える」のが
好きで得意なんだと思います。
今までのライフハック本には
「早く起きるためには早く寝ましょう」
みたいな、正論かつ
「それができたら苦労せんわ!」感が満載な
ものが多いですが、
この本では
「寝られなかったら病院で睡眠薬をもらいましょう」
と、確実にできて成果が上がる(この場合、寝られる)ことしか
書いてません。
それでも重度の発達障害者には
実行が難しいこともあると思いますが
(病院に行くことも難しいとか、薬を飲み忘れるとか)
グレーゾーンも含め 中〜軽度の方には
大いに役に立つことでしょう。
私も読んでよかったです。
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