【書評】この本も処分してください『人生がときめく片付けの魔法』近藤 麻理恵(著)

書評

今から6、7年前に読んだ本ですが、
「人生に影響した本ベスト3」には確実に入るので
書評に取り上げてみます。

元夫の強迫性障害によって、
家の中に
「触ってはいけない物」
が増え、生活に支障が出てきたころ。

せめて自分の物を減らして片づけたいけど
「片づけ」のやり方というのは
学校では習わないし、誰からも教わったことがない。

そういう時に出会った本です。

「要るか要らないか」
という、理知的な判断ではなく、
「ときめくかどうか」
という、情緒的で、曖昧とも思える判断基準で
残す物と処分する物を決めていくのですが
これが驚くほど効率的で楽しいのでした。

特に、子供が生まれる直前にせっせと
片づけに取り組んだ結果、
出産後、親に手伝いに来てもらったり、
泊まってもらったりというスペースができました。

物が減ると、人が集う「場」ができます。

当時「ときめき片づけ」を実施した
私のデスクの上には全く物が無く
(ノートパソコンや文具は引き出しに収まった)
「空席」とよく間違えられ、
出勤すると
お客さんが座っていたり、
荷物が置かれたり、
携帯やパソコンの充電スポットになっていました。

あるときは
夜に用があって部屋に入ると
私のデスクで
「鍋」が開催されていました。

「ごめんごめん」
と慌てふためく人々に
鍋をごちそうになったのは良い思い出です。

この本だったか続編だったか忘れましたが
最後に
「ときめかなくなったら、この本も処分してください」
とあり、
「片づけ道」が極まってるな、と一層感銘を受けました。

今でも尊敬の念が色あせない、
(もう所有してはいませんが)
大切な本のひとつです。

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