昨日は関西に向かう日で、仕事の帰り道をそこそこ急いでいましたが、途中明らかに様子がおかしいおじいちゃんに遭遇しました。
植え込みの木をつかんだ姿勢で微動だにしてません。反対の手に封筒を持ってる以外、持ち物はなさそう。
さすがに素通りできなくて、心のなかではちょっと(大丈夫であってくれ)と祈りながら「大丈夫ですか?」と聞いてみました。そしたら、
「大丈夫じゃないっ!」
と力強いお言葉。
聞くと、ここまで歩いてきたけど動けなくなって、お金も持ってなくて、どうにもならないとのことです。
ご住所の地名は数キロ先で、タクシーを呼ぼうかな?とも思いましたが、そもそも病気や怪我かもしれないので迂闊に送っていくわけにもいかず。
幸い、職場の大学病院が目の前だったので「ちょっとここで待っててくださいね、病院の人呼んできますから」とダッシュで引き返しました。
営業時間が終わってほとんど人気のない病院でなんとか看護学生2人を見つけ、事情を説明して皆でおじいちゃんのところまで駆けつけました。
看護学生の「大丈夫ですか?」に対しても先程と同じ「大丈夫じゃないっ!」の返答。
あとはプロ(の卵)にお任せして私は帰りましたが、しばらくおじいちゃんの「大丈夫じゃないっ!」の声が耳にのこっていました。
無事に大丈夫になってるといいな。
自分も大丈夫じゃない時、あれぐらいハッキリ「大丈夫じゃないっ!」が言えるといいな。
ーーー
昨日はお前も結構大丈夫じゃなかったよな。
よく1日働いて、帰り道でもうひと仕事して、帰ってご飯食べてシャワーして洗濯して荷造りして、関西に来たと思うよ。
お前はまだまだできてないことがいっぱいあるって思ってるけど、もっと自分を甘やかしてダラダラして、泣いたり愚痴を言ったり弱音を吐いたりしてもいいんやで。
それで同じくらい、もっと高みを目指して鍛えて工夫をこらして上がっていってもいい。
どっちでもいいから、毎日を楽しんでな。