文体として一番好きなのは、1973年から1975年まで朝日新聞の「天声人語」を執筆されていた深代惇郎さん。
堅さと柔らかさ、ユーモアの加減が丁度よく、客観的な中に個人的な趣向も入る。
すごく平べったく言えば、美しい文章、と思う。
大学生の頃は天声人語を読むために朝日新聞を購読していたけど、だんだん他の記事を読みきれずに積み重なり、部屋の隅で無言のプレッシャーと化したのでやめた。
そして天声人語だけを集めた文庫本を買うことにした。
何種類も出ている中で、ネットかどこかで読んだ「夕焼け雲」の話が深代惇郎さんの作であったことを知り、迷わず『深代惇郎の天声人語』(朝日文庫)を選んだ。
一日一本、深代惇郎さんの天声人語を書き写すことを自分では「文章の筋トレ」と呼んでいる。
単純に読書でもあるし、写経や禅に近い効果もあって心身が整っていく気もする。健康に良い。
でも忙しかったり、なんやらかんやらで、しばらく途切れていたので再開しました、という報告。
参考:朝日新聞ひろば 深代惇郎の天声人語
深代惇郎の天声人語 | 天声人語とは | 朝日新聞まるごとガイド
1970年代に天声人語を担当した深代惇郎が執筆した天声人語。